「逃げるのが目標だっていいじゃないですか」
会社員として働くも、組織への適性が少ないと感じ、いつかは抜け出したい…
そんな思いで、副業をきっかけに、「逃げるための手段」として独立起業した石崎悟司さんの著書「逃げの起業で小さく自由に生きていく消極的起業のすすめ」を紹介します。
発売日 2021/7/8
本の長さ 94ページ
本書は、現在(2022年1月3日)のところ、kindleの電子書籍でのみ購入可能。
Kindle Unlimited対象。
カテゴリー別でベストセラー1位を獲得。
本書を読むと
- 会社が辛いなら、逃げの起業だってできる
- うまくいかないなら、時にはアルバイトしたっていい
という気持ちにさせてくれます。
- 起業なんてできない
- このまま会社員を続けるしかない
と思っている方へ、起業へのハードルを下げてくれます。
- ひとり起業に興味のある方
- 副業を始めようと思っている方
- 副業を始めて間もない方
本記事では、起業を決意し、起業準備中の私が、本書を読んでグッときた3点
- 起業における失敗とは何か
- 初めの起業は物販がおすすめ
- 収入源の数が安定を生む
について書きたいと思います。
起業における失敗とは何か
起業したい!
何か始めなくっちゃ!
と思っている人は多いと思います。
でも、多くの人が失敗を恐れて取り組みません。
そもそも失敗って何なのでしょう。
具体的に失敗とはどういう状態なのでしょうか?
典型的な失敗のイメージは「多額の借金を背負って廃業」でしょう。
しかしインターネットの発達した時代に、初期費用をできるだけ抑えた方法での起業であれば、その定義での失敗はほとんど起こりません。
あとは、「生活費が稼げない」です。
石崎さんは本書でこう言っています。
時にはアルバイトを足したっていいじゃないですか。
自分のビジネスで稼ぐお金とアルバイトで、生活費を上回ればいいわけです。それ以外は内面の問題で、自らの手で稼ぐことを完全に放棄しない限り中々「失敗した」ということにはならないわけです。
石崎さんは、中国輸入やコンサル業などをしつつ、運送屋のアルバイトを週に3回していたそうです。
起業して自分のビジネスがうまくいかないときは、アルバイトをしたっていいんです。
起業するのに、そんなに気負うことはありません。
- 多額の借金を背負うことはない
- 時にはアルバイトしたっていい
- 稼ぐことを完全にやめない限り、「失敗した」ってことにならない
って、思うことができれば、起業で失敗したことにはならないですね。
多くの人が
失敗したらどうしよう
と漠然とした不安に恐れて始めることができません。
でも、その正体をよく分析してみると、今の時代はかなり回避しやすくなっています。
小さく始めてリスクを回避して、失敗を恐れず、あなたのやりたいことを始めてみませんか。
初めの起業は物販がおススメ
石崎さんは、中国輸入をビジネスの根幹とされており、約5年半前(執筆当時)に、物販ビジネスで起業して、月収100万円も達成されているそうです。
そんな石崎さんが、独立したいと思って、何から副業を始めればいいか悩んでいるなら
物販
をおすすめしています。
理由はいくつもありますが、特に
- 現金化の速さ
- 再現性の高さ
この2点です。
基本的には誰がやっても同じように売れます。ですので、やり方さえ学べば、比較的スムーズにある程度稼げるようになります。ブログやアファリエイトなら、収益化するまでに時間がかかります。
また、投資系は相当多額な資金が必要です。
すぐ結果が出ないものに手を出すより、結果の出やすい物で基盤を作ってから、他の収益源を考え始めるのがひとつの最適解です。
本格的なビジネスとして成長させていける可能性が高く、ビジネス力も確実に付きます。
たくさんある副業の中から、ブログを選んだ私には、ちょっと耳の痛い話・・・
ただ、石崎さんは実体験で立証されていますので、その言葉に説得力があります。
物販にはあまり積極的ではなかったのですが、関心を持ちました。
本書では、デメリットについてもきちんと説明されています。
デメリットもあります。物販という性質上、どうしてもある程度の仕入資金が必要になります。
先に仕入れるというビジネスモデルなので、未経験の方には少々勇気がいるかもしれません。
別著で、具体的なノウハウも紹介されています。
中国輸入や物販から始めたいと思っている方は、是非こちらも参考にしてください。
「会社から逃げるため僕が選んだ起業と師の教え:月収100万円を稼ぐ中国輸入の仕組化術」
石崎悟司著
収入源の数が安定を生む
収入の安定と聞くと、何を思い浮かべますか
公務員?
大企業に勤めるサラリーマン?
もちろん公務員は、基本的に会社のように倒産しませんし、大企業も盤石な基盤なところはそう簡単に倒産はないです。
以前の石崎さんもそのように考えていたそうです。
しかし近年では黒字でもリストラのする企業も現れるなど、世のサラリーマンの皆様は安心してばかりはいられません。
石崎さんの考える安定とは収入源の数です。
僕は起業家として細切れにいくつかの収入源があります。収入源が複数あれば仮にその一つを失ったとしても何とか生活していくことができます。
それは心の安定につながります。
もちろん妻が共働きしてくれるといった事も非常に心強い要素になります。
複数の収入源があるということはそれを思いついただけで終わるのではなく、アクションも起こしたという証です。
本書の中で、1番大事なポイントはここだと思いました。
複数の収入源をもつことで、仮にその一つを失っても生活はできます。
これには賛否両論があると思います。
他のビジネス本では
- 事業は一本化する方が良い
- 複数になると、どれも中途半端になってしまいうまくいかない
といった意見もあります。
でも、わたしは石崎さんの言うとおり、複数の収入源をもつことが大事だと感じました。
あなたにも、起業のアイデアがありますよね?
まだない方でも、こんなことがしたいなという漠然としたイメージはあると思います。
でも、そのアイデアがかならずうまくいくって保証はないですよね。
また、最初はうまくいっても、先でどうなるかわかりません。
ですので、仮にそのひとつがだめになってもいいように、アイデアがまだ1つしかないなら、
- 他にやってみたいことはないか
- うまくいきそうなことはないか
アンテナを張っておくといいでしょう。
日常的に他の収入源もないかと常にアンテナを張り巡らせていることは、ビジネスアイデアが湧きやすい体質を作りますし、ビジネス力を鍛える最も根本的なやり方の一つだと思います。例え1円でも収入は収入です。
金額の大小も大事ですが、種類を持つことも大事です。
まとめ
本記事では、
石崎智司著 「逃げの起業で小さく自由に生きていく消極的起業のすすめ」
を紹介させていただきました。
本書を読み終えて、起業を目指す私がグッときたのは
- 起業における失敗とは何か
- 初めの起業は物販がおすすめ
- 収入源の数が安定を生む
の3点でした。
起業の失敗を恐れることはない
そもそも、仮に失敗しても、稼ぐことを諦めない限り、「失敗」にならない
複数の収入源を持つことにチャレンジしよう
そんな気持ちにさせてくれました。
本書には他にも、
- 起業のハードルは下がり続けている
- 仕事の性格を分析する
- 仲間を持つ
- 税制面のメリット
- 将来の不安に対するメリット
など
辛くて会社から抜け出したい
そんな方の背中を優しく押してくれる内容となっています。
また本書の最後の項目
僕が思う「ひとり起業家」の最終地点
の文章中に
自分を心から肯定できるようになりました
とあります。
会社員時代に、数々の苦悩があったけど独立してよかった、そんな石崎さんの今の心境を表しているのだと思います。
いつかは自分もそんな気持ちになれることを願い、これからも学んでいきたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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