もしあなたが、起業したいと思っていて、「優しく背中を押してほしい」そう、思っているなら、本書はあまりおすすめできません。
本書は、「世界は今も戦争中だ」「会社から一歩外に出れば、遊びで殺戮を楽しむオオカミが徘徊している」など、刺激的な言葉から始まります。
私はどちらかと言えば、「優しく背中を押してもらいたい」方なのですが、スモールビジネスで成功されている方の、色々な考え方や方法を学びたいという思いで、本書を手に取りました。
おかげで、本書からたくさんのことを学びました。
本記事では、本書から学んだ中で、特に大事だと感じた
「できない人」がビジネスで成功するためには「できる人」と組むしかない
について、紹介します。
ページ数 150ページ
発売日 2018/10/29
本書の筆者紹介
筆者 あくたむ
高校中退、高卒資格を取得してFラン大学を卒業するも、就職したブラック企業を1ヶ月で退職。
人と話すのが苦手で、倉庫内作業やライン業務、調理の仕事などを転々とする10年間を過ごす。
35歳で未経験分野でのスモールビジネスを起業。
一時、全財産が1万円以下になるまで困窮。
死に物狂いで働きながら、しだいにコツを掴み、思いついたアイデアで年収1000万円を達成。
なぜ「できる人」と組むのか
冒頭で話したとおり、「できない人」が、ビジネスで成功するためには、「できる人」と組む必要があります。
なぜか?
それは、
この世の中は「できる人」に富が集まるようになっているから
です。
筆者のあくたむさんは、学力も体力もコミュニケーション能力も底辺に位置する「できない人間」だった、とのこと。
そんな筆者が、起業してはじめた商売は、ホームページを作ることでした。
起業した当初は、会社をつくって、チラシやDM(ダイレクトメール)を配布すれば、仕事は向こうからやってくるものだと簡単に考えていました。
全国の歯科医院のホームページを調べて、リストアップし、500通のDMを郵送しました。
結果、1件も受注することができませんでした。
これ以上DMを発送するお金はない、営業なんてしたこともない筆者は、お金を使わず、営業せず、集客する方法を考えざるを得ませんでした。
それが、「できる人」と組むことでした。
伸びている業種、勝ち続けている会社、「できる人」をパートナーに選ぶ。
昔ラグビー部の主将をやってたなんて、白い歯で笑いかけてくるような、まぶしい人間にきっちり45度、頭を下げて、ビジネスパートナーになってもらう。
決して、縮小傾向にある業種や会社、自分と同じような人と組んではいけない。
自分と同じような性格の人のほうが声をかけやすいだろうし、一緒にいて居心地もいいと思う。
でも、ビジネスではマイナスの相乗効果しかない、絶対に手を組んではだめなのだ。
お金は、「できる人」のところへ集まっていく性質がある。
お金は、「できる人」のところに集まります。
経験も実績も人脈もない「できない人」が、自分の力だけで営業しても、お客さんは見つかりません。
ビジネスで成功するには、「できる人」と組む必要があります。
できる人と組むためには
「できる人」と組めばいいことはわかりました。
じゃあどうやって、できる人と組めるのか?
それは、相手にとって、とことん有利な条件で、頭を下げ続けることです。
例えば、あなたの商品が、98,000円だとします。
売れれば、その半分の50,000円をパートナーに差し出して下さい。
「えっ?半分も?」
そう、思われるかもしれませんが、自分1人では稼げなかったものです。
パートナーといっても、もちろん対等な立場じゃない。
相手にとって、とことん有利な条件で、頭を下げ続ける。
あなたの実績と経験と資金が充分なボリュームを満たすまで、わずかな手取りでじっと耐えるのだ。
売れれば売れるほど、パートナーの利益になるように、自分から仕組みを提案しよう。
それを聞いて、「そんなので、パートナーになってくれるの?金持ちにとって、微々たる収入なんて興味がないんじゃ」と思ったかもしれません。
でも、「できる人」は、巨額の資産が、1円の積み重ねであることを誰よりもよく知っています。
ノーリスクの儲け話であれば、耳を傾けてくれる人が必ず見つかります。
最適なパートナーを見つけ出す方法
では、どうやって「できる人」、つまり、あなたにとっての最適なパートナーを見つけ出せるのか。
まずは、あなたが売りたい商品を、お客さんが実際にそれを使用したり、必要としている姿をイメージして下さい。
そのイメージの中で、お客さんからもっとも近い場所にいて、お客さんから信頼されている人を探すことです。
例えば、あなたがジャムを売りたいとします。
ジャムといえばパン、が思い浮かびます。
パンといえば、パン屋さん。
あなたは、「パン屋さんに、ジャムを置いてもらえばいいんだ」と考え、パン屋さんにジャムを置いてもらう計画を立てたとします。
この時、あなたは1件づつパン屋さんを回るべきでしょうか?
それはあまりにも非効率です。
効率が良くて、成功率の高い方法を考えるのです。
あなたのお客さんがパン屋さんとわかったなら、パン屋さんからもっとも近い場所にいて、信頼されている人を探しましょう。
では、パン屋さんが信頼している相手、物品や原材料を買っている取引相手は誰だろう?
そう考えると、あなたの探すべきパートナーは、パン屋さんが信頼している、何らかの業者ということが分かってきます。
しかも、その業者は、他の多くのパン屋さんへ何かを販売しています。
すでに信頼を得ている上、パン屋さんのリストをもっている。
そう、あなたが声をかけるべきは、パン屋さんが信頼して取引している業者さんということです。
たとえば、パン用のオーブンのメンテナンスや定期点検で訪れる際に、そっと検査員にジャムのチラシを渡してもらう。
商品を売るのではなく、あくまでも紹介してもらうためです。
こうしてチラシは、無料でお客さんの手元へ届くことになります。
パン屋さんは信頼している相手の紹介なので、じゃあ一度仕入れてみようか、ということになりやすくなります。
成約すれば、そのたびパートナーに報酬を払いましょう。
パートナーは今までどおりの業務を行うだけで、負担もなく、無理な営業を強いるわけではないし、新しい収入口だけが増えるだけです。
ただ、パートナーになってもらう時の注意点があります。
それは「力になって欲しい」という頼み方はNGだということです。
パートナーになってもらう時は、間違っても「力になって欲しい」という頼み方はNGだ。
「できる人」の気を惹くために、自分の窮状を長々と説明するようなことを絶対にしてはいけない。「できる人」は本能的にそういう人間を避けるものだ。
「できる人」が納得してくれる声のかけ方はこうだ。
「一緒に稼ぎませんか?もっと稼ぎたくはありませんか?手間をかけずに、もっとお金を生む方法がありますよ」
そう語りかけてほしい。
あなたは、その反応の違いに驚き、人間の本質を知ると同時に、ビジネスが回り出す最初の音を聞くことになるだろう。
あなたに最適なパートナーを探す方法は、お客さんの1番近い場所にいて、信頼されている「できる人」に声をかけることです。
あなたの力になってくれる人を探しましょう。
まとめ
本記事では、あくたむ著「できない僕がスモールビジネスで成功したアイデアと方法」に書かれている
「できない人」がビジネスで成功するためには「できる人」と組むしかない
について、解説しました。
この世の中は、「できる人」のところにお金が集まるようになっています。
人脈も経験も資金もない「できない人」は、「できる人」と組む必要があります。
「できる人」と組んで、報酬を払い、実績と経験と資金が充分なボリュームを満たすまで、わずかな手取りでじっと耐えましょう。
本書は他にも、
- 商売の大鉄則!あなたの「持っているもの」を売る
- 流行っているものと組み合わせる
- 先行サービスの利用規約こそアイデアの宝庫
など、最適な商品、サービスを決める方法が書かれており、起業のアイデアがピンとこない方におすすめです。
また、
- 自分が送ったメールを迷惑メールにしない方法
- パソコンの中のファイルに1秒でアクセスする方法
- パソコンやIT機器は1ランク上のものを買おう
など、ネットビジネスを始めたいと思っている方にもおすすめしたい内容でした。
気になった方は、本書を手に取ってみて下さい。
最後まで見ていただき、ありがとうございました。
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