あなたがひとり起業を目指していて、信じてやっていること、悩んでいることは、「うそ」かもしれません。
なぜなら、あなたが信じていることは、世に出回っている情報やまわりの影響を受けて信じてしまっているだけかもしれないから。
信じていたことが「うそ」だとわかれば、行動は変えられます。
今回は、ひとり起業の真実を理解するためのヒントが書かれた本書
を紹介します。
- ひとり起業を始めようと思っている方
- ひとり起業を始めて間もない方
本書は、ひとり起業家である著者の体験とのべ1000人以上の悩みや問題と向き合いわかった、17のウソと真実が書かれたものです。
本記事では、17のウソの内、
- 好きな仕事かわからない、はウソ
- たくさんのお客さんに来てもらうためには商品がたくさんあった方が良い、はウソ。
- 安くすれば買ってもらえる、はウソ
の3点について解説します。
本書の筆者紹介
筆者 大山 春樹(おおやま はるき)
ひとり起業コンサルタント
Office Realize 代表
大学卒業後、食品メーカーの営業マンとして世に出るも、7ヶ月で退社し、初めての挫折を経験。
次に転職したドラッグストアチェーンでは店長として働くも、士業に将来性を感じ、「社会保険労務士」を目指すも断念。
所持金なし、職なしになり途方に暮れる。
その後、地場大手通販会社に入社するも、自分を責めすぎるあまり、胃潰瘍、鬱を患い、休職を余儀なくされる。
しかし、ここで、「じぶん」への向き合い方・習慣・仕事の捉え方・人との関わり方を大きく変えることで克服し、その経験を糧にのべ4000名以上の女性の人材育成を手掛ける。
ところが、37才の時、会社員としての働き方に限界を感じ、「ひとり起業」を決意。
現在はセミナーや個別コンサルタントを通し、想いをもって頑張る人が「売上」「時間」「自信」を得られる「ひとり起業家」の支援活動をしている。
毎月開催のセミナーでは参加者が500名を超え、「持ち前の分析力」と「愚直なストイックさ」「ひとりひとりに寄り添う姿勢」が好評を得ている。
好きな仕事かわからない、はウソ。
「好きな仕事がしたい。」
そう思ってひとり起業にチャレンジする人が多いと思います。
ところが、好きなことを仕事にするためのチャレンジをしているに関わらず、こんなことを言い出して、チャレンジをやめてしまう人がいます。
「なんか今やっている仕事が好きな仕事かわからなくなってきました。」
このような方を見ると、筆者の大山さんはいつも、「もったいないなあ」と思うそうです。
なぜ、「もったいない」のか。
それは、
成果が出るまで行動していないから
です。
好きな仕事がわからないって、起業したてで言い出す人には、共通点があるようです。
それは、怖さや不安が襲っている時で、多くの場合は成果が出る前の段階ということです。
誰しも新しいチャレンジには、不安や恐怖、障害や失敗を伴います。
それを乗り越え、思った以上の成果が出ると「好きな仕事」って思えたりするんです。
成果が出る前に、「好きな仕事じゃないかも」とチャレンジを諦めてしまうのは、「もったいない」です。
まずは成果が出るまでチャレンジしましょう。
たくさんのお客さんに来てもらうには商品がたくさんあった方が良い、はウソ
あなたは、
たくさんのお客さんにきてもらおうと思ったら、たくさんの商品やサービスを用意しなければならない
と、思っていませんか?
これも、うまくいっていないひとり起業家によく見られる傾向です。
本書には、飲食店に例えてこう書かれています。
あなたがひとり起業で目指すべきスタイルは、メニュー豊富なファミリーレストランでなく、ラーメン専門店です。
どういうことか、
あなたは、ファミリーレストランに向かう時点で何を注文するか決めていますか?
多くの場合、お店でメニューを開いてから決めていますよね。
そう、人は選択肢が多くあると迷ってしまいます。
また、ファミリーレストランって資金力のある大企業が運営しているケースがほとんどです。
資金力があると広告を打つことができ、チェーン店にすることによってコスト効率もよくなります。
これはひとり起業家にはマネできません。
ひとり起業家の戦い方は、ラーメン屋にヒントがあります。
あなたが今日のお昼は〇〇のラーメン屋に行く、と決めたとします。
その時どうでしょう?
あなたの頭の中で今から食べるラーメンが思い浮かべられていますよね。
そしてそのラーメンが美味しかったら、また食べたくなります。つまりリピートするんです。
これがひとり起業の戦い方です。
ファミリーレストランのような多様性よりもラーメン屋のような専門性を追求した方がみつけてもらいやすくなります。
わたしたちのようなひとり起業家は大企業と同じ戦い方をしてしまうと負けてしまうので、ひとり起業だからこそ勝負できる特色を追求しましょう。
一番の商品は「あなた自身」です。
あなたが目指すべきひとり起業のスタイルは、メニュー豊富なファミリレストランではなく、一杯のラーメンにかけるラーメン専門店です。
多様性よりも、ひとり起業だからこそできる専門性を追求しましよう。
安くすれば買ってもらえる、はウソ。
自信がないひとり起業家ほど、じぶんのサービスや商品の価格を安くすれば買ってもらえると思い、安価に提供している方も多いようです。
これでは、もっと安い競合が現れたときに、「安いから」という理由で他にするに流れていってしまいます。
ひとり起業家はスモールビジネスのため、価格競争に巻き込まれると非常に厳しくなり、消耗してしまします。
じゃあ、どうすればいいか
あなたの商品の価値を、どうやったら、適切な価格で届けられるかを考えて下さい。
例えば、あなたは自動販売機で売っている160円のコーラとホテルのラウンジで提供している1000円のコーラって、同じコーラなのにどうして6倍も値段が違うかわかりますか?
自動販売機のコーラはペットボトルや缶に入った冷たい状態ですぐに飲めますよね。
なので、のどが乾いてすぐに飲んで爽快感を味わいたい方は手に取ります。
しかし、ライバルとなる他のジュースもたくさん売っています。
一方、ホテルのラウンジで飲むコーラは中身が160円のコーラと同じだったとしても、そこに「付加価値」がたくさんついています。
ラウンジの雰囲気や氷が入ったおしゃれなグラス、フカフカのソファーや丁寧な接客やサービス。これは自動販売機のコーラで体験することはできません。
つまり、人は価値を感じたら、お金を払います。
じぶんのサービスをすぐに安くしてしまうひとり起業家さんは、サービスの価値がないのではなく、価値が伝わっていないことが多いです。
ひとり起業家はあなたが商品です。お客さんはあなたのサービスが受けたかったら、あなたのところへ行くしかありません。
あなたが価格を安くすると言うことは、じぶんでじぶんのサービスの価値を下げていることになります。
なので、安易に安くするのではなく、あなたの商品の価値をどうやったら、適切な価格で届けられるかを考えてみてください。
商品の安さだけをウリにしてしまうと、お客さんは「安いから」という理由で、他へ流れていってしまいます。
安易に安くするのではなく、あなたの商品の価値をどうやったら適切な価格で届けられるかを考えましょう。
まとめ
本記事では、大山春樹著「もっと早く知りたかった!」と言われるひとり起業17のウソ。」から
- 好きな仕事かわからない、はウソ。
- たくさんのお客さんにきてもらうには商品がたくさんあった方が良い、はウソ。
- 安くすれば買ってもらえる、はウソ。
の3点について、紹介しました。
ここで紹介した他にも、
- 成功している人は、才能があるから成功している、はウソ。
- 個人ではなく会社や企業を顧客にした方が安定する、はウソ。
- 認定資格を取得しないとひとり起業できない、はウソ。
など、あなたが悩んでいることは、もしかして「ウソ」かもしれないことに、気づかせてくれます。
全部読んでも57ページで、1時間もかからずに読み切れます。
ひとり起業でうまくいくための大事なことが、ギュッと詰まっています。
気になった方は是非、本書を手に取ってみて下さい。
最後まで見ていただき、ありがとうございました。
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